にわのえにっき

日常のこと、お知らせなど

読書日記

最近は久しぶりに読書を再開して、楽しいなあという感じです。

面白かった本を簡単に書いておく。

 

ティーブン•キング『シャイニング』

あまり読んだことのなかったキング。中毒性があって、いっきに好きな作家になってしまった。以前『デスぺレーション』を読んだ時はそれほど琴線に触れなかったのだが、理由は登場人物が多すぎたからかなと思う。主要登場人物が3人なので、彼の心理描写の良さがよくわかる名作。

京極夏彦姑獲鳥の夏

ど定番なのに読んだことがなかった。中毒性高し。キャラのかけあいの妙がうまくて、何度も笑ってしまった。独特の世界観がすでに確立されてて、こりゃあ一躍人気になるわねと思った。この時期は多重人格ものが流行っていたんですかね。

ダニエル•キイス『アルジャーノンに花束を

大学の頃読もうとして読まなかった本。読んだ後しばらくダメージが強く、人間の愚かさにおちこむ。救いのない展開に、作者のメッセージがこめられている気がした。

吉田修一『国宝』

アウトローのイメージが強くて、メンタルがやられていた時期は手を出せなかった作家さん。冒頭から衝撃的で、一気読み。語り口が斬新。歌舞伎を知らない私でも見たくなったくらい、よく調べられてるし、作者の愛があふれている。ラストも美しかった。『落語心中』と比べても面白い。

恩田陸蜜蜂と遠雷

久しぶりに読む恩田さん。群像劇の作家さんだと改めて思わされる。音楽の多彩な表現と、誰が賞を取るんだろう?という展開を楽しませていただきました。

小松左京『石』

ひと世代前の作家さんをあまり読んでいないということで、横溝正史とともに読む。ホラーの短編集。短編のよさが全部つまってる。どれをとっても展開が予想を超えていく、作者の知識量と発想力が楽しめた。ホラーって趣味が悪い。そこがよい。

 

昭和後期の作家を開拓中。学生時代は読めなかった海外翻訳の本が、いつしか読めるようになっていたので、来年は海外の本ももっと読みたい。読書日記をもっとしっかりつけたいのだけれど、小説の面白さを伝えるのって難しい。